8.委員応募に当って
・ 委員に応募される方は、平成16年度の環境経営(サステナブルマネジメント)格付における評価
側面の中で研究分担が可能な側面を記して、応募いただく。
・ あるいは、更に新たな評価側面を提案されるでも良い。
・ 平成16年度の評価側面と、評価の意図は概ね以下の通り。委員に応募される方はこの中から、
ご自分の専門あるいは関心のある側面を最低限1以上選んでいただきたい。
・ ただし、格付研究のテーマとしては、この他に評価システムに関する研究もあります。 |
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経営 (5項目) |
A 経営理念 |
: 企業経営の理念・倫理が環境・CSRに係る課題に対応しているかどうかを問う |
B 企業統治 |
: 経営者の考え方が企業組織に徹底し、組織の動きを経営者が掌握できているかどうかを問う |
C コンプライアンス |
: 法令の遵守は当然として、業界や社会の規範などにも進んで対応していっているかを問う |
D リスクマネジメント |
: 突発的な危機への対応は勿論、長期的な視野で企業活動を危うくする危険への備えがあるかどうかを問う |
E 情報開示・コミュニケーション |
: 組織内の風通を良くし、多くのステークホルダーとのコミュニケーションも十分に行なわれているかどうかを問う |
●
環境 (9項目) |
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F 物質・エネルギーの量的把握 |
: 企業が扱う全ての物質・エネルギーの実態が掌握され、管理されているかどうかを問う |
G 製品・サービスの環境負荷低減 |
: 社会に提供している製品やサービスの環境負荷の削減が確実に行なわれているかどうかを問う |
H
地球温暖化の防止 |
:
温室効果ガスの発生抑制への努力の状況を問う |
I
輸送に伴う環境負荷の低減 |
:
物的輸送に伴う環境負荷抑制への努力の状況を問う |
J
資源循環および廃棄物削減 |
:
処女資源の消費抑制、廃棄物削減への努力の状況を問う |
K
化学物質の管理 |
:
扱っている化学物質の管理の徹底の状況を問う |
L 土壌汚染の防止・解消 |
: 企業が保有し、あるいは利用している土地に関する土壌汚染を防止し、あるいは解消するための対応状況を問う |
M 水資源・水質の保全 |
: 水資源の消費節減、排水などによる水系の水質の保全への対応状況を問う |
N 生物多様性の保全 |
: 生物多様性への企業活動の影響を軽減あるいは回避するための対応状況を問う |
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社会 (9項目) |
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O 持続可能性重視の企業文化 |
: 公器としての企業の文化が持続可能な社会構築に結びつくものであるかどうかを問う |
P 地域の文化継承・創造 |
: 企業の活動が、地域社会の文化を継承し、あるいは新たな地域社会の創造に貢献しているかどうかを問う |
Q 地域の生活環境形成 |
: 地域の事業所は、地域の良質な社会的共通資本を増やし安全で豊かな生活環境の形成に貢献しているかどうかを問う |
R 消費者への責任履行 |
: 消費者の権利を尊重し生産者としての責任を履行できているかどうかを問う |
S
就業の継続性確保 |
:
従業員が就業を継続して行けるような配慮を問う |
T
安全で健康的な労働環境形成 |
:
従業員の健康や安全を確保し維持してゆく配慮を問う |
U 機会均等の徹底 |
: 様々な差別を克服し、従業員への機会均等のための運営が徹底しているかどうかを問う |
V 仕事と私的生活の調和 |
: 企業活動への従業員の対応が私的生活の犠牲を求めず、健全な家庭生活を維持出来るように配慮されているかを問う |
W 調達先の環境・社会対応支援 |
: 調達先の企業の環境配慮や社会的責任対応に対して必要な支援を行なっているか、行なえる対応があるかを問う |
● 評価システム(以下は仮の案) |
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・
統合的格付評価方法の研究 |
:
これまでのサステナブルマネジメントツリーに加えて、統合 |
・
評価の公平性・公正性の確保研究 |
:
評価対象のバウンダリが変化したり、業種業態が違った場合 |
・
中小企業の格付方法研究 |
:
環境やCSRの専門担当部門を持てないような規模の企業 |
・
行政組織の格付研究 |
:
地方自治体の格付方法を検討 |
・
東・東南アジアの格付研究 |
:
国際的な格付評価をすすめるための方法、環境の検討 |