環境経営学会2007年研究報告大会(グリーン五月祭)
期 日 : 2007年5月11日(金)〜12日(土)
場 所 : 駒澤大学中央講堂ほか (第二会場を含む)交通のご案内
テーマ :「サステナブル経営に向けて - 日本企業のあり方を問う -」
          
         ”2007年度の研究発表会に寄せて“
                         環境経営学会 名誉会長
                         首都大学東京 学長
                             西 澤 潤 一


 エネルギーを電線で運ぶという大変な革新をやったエジソンは正に人類に対する功労者であり、夜の生活を人類に齎し、人類の生活を格段に衛生的にした。その結果、蒸気機関は次第に電動機になり、産業革命は次第にその内容を変えた。蒸気機関で走り出した自動車はガソリンエンジンになった結果、間接直接に石油資源を燃料として費うこととなり、炭酸ガスの発生は莫大なものになって来た。
 一部の方々は、もう石油資源も先細りで数百年足らずで涸渇するという説もあるところまで来たのだが、他方炭酸ガスは自動車エンジンの効率化では追いつかない利用台数の急増により、また航空航海・発電などの利用範囲の拡大増加により、排出増加をつづけて来た。
 筆者が山本義一先生が南極から拾って来た氷に含まれる炭酸ガス密度の測定から推定される炭酸ガスの大気中密度の急増に脅威を覚え、解析接続法で延長して致死量で動物全体が死滅するのがAD2200年と出た。元々このような結果を発表することは山本義一先生は極めて消極的で、寧ろ大阪大学経済科学研究所教授だった稲田献一先生が山本先生の学説として岩波書店刊行の「世界」に紹介されたことから始まったもので、一般的に毒性のある気体が空気中に増えつつあることを指摘したレーチェル・カーソンの書籍の出版より若干早かったと思われる。
 そのまま打ち過ぎて私が文部省のお手伝いで調査委員会のお世話をしている時に稲田先生が委員をしておられて、私も啓発していただいたのだが当時既に世界的に樹林の伐採などで環境は極端に悪化しており、葉山に環境戦略機構が作られ、海底へのメタン水加物の沈澱が確認され、プリンストン大学 眞鍋淑夫教授は分布測定結果を解析して浮上爆発が頻発するまで50年とする発表が行なわれた。既に15年経過しているから35年ということになる。
 石油を持っていても費えないことになるのが早いのか、石油が無くなるのが早いのかということになるが、何れにしても脱石油を考えることが出来れば問題は解決する。オペック総会に呼ばれて話をさせられた時に、工学者の面目は対策の提言にあると考えて、それまでに研究室で、研究開発して来たSIサイリスタによる直流を交流に変換する実測結果では20kヘルツで99%、30kヘルツで98%であったから、この結果を利用すれば、98%の直流変圧器が可能になるので、一挙に1万キロの直流送電線の実現が可能になるし、40%送電線の直径を太くすれば2万キロの送電が可能になって、全世界に降る雨を利用した水力発電だけでエネルギー問題は一気に解決することとなる。
 植林は気象を穏やかにしてくれるが、一度森林が地球に戻れば、後は倒壊腐蝕して炭酸ガスになるだけであるから、炭酸ガス増加抑制の切り札とはなり得ない。化石燃料は現在では使用を止める以外に対策はない。


1日目(5月11日) 主会場
09:30-10:00 開会挨拶・講演 三田和美(環境経営学会会長)
10:00-10:45 特別講演T「渋沢栄一と道徳経済合一説」
井上潤(渋沢資料館館長)
10:45-11:30 特別講演U「ニチレイにおけるサステナブル経営」
浦野光人(潟jチレイ代表取締役社長)
11:40-12:10 学会総会
12:10-13:00 昼食・休憩
13:00-13:30 新学会長講演 山本良一(環境経営学会新会長)
13:30-13:45 「SRの国際規格化の近況」(報告)
青木修三(環境経営学会理事)
13:45-14:30 基調講演T「文化的価値としての持続可能な経営を求めて」
廣瀬忠一郎(日本ホワイトヘッド・プロセス学会理事)
14:30-15:15 基調講演U「生物多様性保全と企業の取組」
足立直樹(潟激Xポンスアビリテイ代表取締役)
15:15-15:30 休憩
15:30-17:45 サステナブル経営格付2006結果発表
パネルデイスカッション「環境経営格付の成果と今後の展
- 社会からの信頼を得られる格付への道 -」
コーデイネーター木俣信行(環境経営学会副会長)
第二会場
座長 環境経営学会副会長 宮崎修行
13:45-15:30 中小企業CSR分科会報告
16:00-16:30 建築物と社会的責任 弁護士 小澤英明
16:30-17:00 CSRと収益性:理論と実証 横浜国立大学 馬奈木俊介
17:00-17:30 物流における環境会計導入の可能性 朝日大学 長岡正
18:00- 懇親会(駒澤大学深沢キャンパス内)

2日目(5月12日) 主会場
09:30-10:15 基調講演V「環境影響評価の現状と展望」
宮崎修行(環境経営学会副会長)
10:15-11:00 特別講演V「シチズンにおける環境経営」
梅原誠(潟Vチズン代表取締役社長)
11:05-11:15 学会賞表彰式 鈴木幸毅(環境経営学会副会長)
11:15-12:00 受賞者講演
12:00-13:00 昼食・休憩
13:00-14:00 記念講演「内部統制の現状と展望」
大久保和孝(新日本監査法人CSR担当パートナー)
14:00-14:15 休憩
14:15-16:15 パネルディスカッション
「社会の要請に応じた内部統制のあり方」
コーデイネーター大久保和孝
(新日本監査法人CSR担当パートナー)
16:15-16:20 閉会挨拶 鈴木幸毅(環境経営学会副会長)
第二会場
午前の部座長 環境経営学会理事 草川紀久
10:00-10:30 モンゴル国における中古車輸入の拡大と環境影響評価
東北大学 チャグタルトルガ・ダワーダン
10:30-11:00 焼酎業界における環境経営 広島修道大学 豊澄智己
11:00-11:30 環境負荷素材から環境配慮素材への変換―ビニロンの変遷
関西学院大学 井上尚之
11:30-12:00 環境経営研究のフロンティアー木の城たいせつ社を
事例として 北九州市立大学 辻井洋行
12:00-13:00 昼食・休憩
午後の部座長 環境経営学会理事 岡本享二
13:00-13:30 持続可能性にかかわる経営について
ステークホルダーとの関係性の観点から
法政大学 鶴田佳史
13:30-14:00 CSRと環境側面評価 シバタ統合ISO研究所 柴田倫孝
14:00-14:30 生物多様性に対する社会的責任(CSR)
欧米企業との比較よる日本企業の取組の現状と課題
跡見学園女子大学 宮崎正浩
14:30-14:40 休憩
14:40-15:10 持続可能性経営(サステイナブルマネジメント)と
持続可能性教育 豊橋技術科学大学 九里徳泰
15:10-15:40 CSRとステイクホルダー・ダイアログー日本の現状と展望
日本大学 所伸之
15:40-16:10 環境経営戦略に対する影響要因:経営者団体機能の一考察
潟潟Tーチ・インターナショナル・ジャパン 柳川純一



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