皆様ご承知の通り、地球環境が温暖化することによって、人類全体に多大な損害を生じせしめ、 |
ついには人類文明自体を危うくすると言う恐れが、科学的にも確信をもって示されるようになり始め |
ました。人類社会は自らを破滅に導く文明を早急に見直し、持続可能な社会へ舵を切ることが喫緊 |
の課題として求められております。 |
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一方、近年、グローバル経済下で国家財政規模にも迫るような経済主体も数多く出現し始め、 |
市民社会に大きな影響力を有するに到りました。人類文明の命運は、こうした経済主体の経営に |
握られていると言っても過言ではない状況となっております。 |
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かかる経済主体としての組織・企業について、「持続可能な社会を構築する上では如何なる組織・ |
企業経営が求められるか」、「その組織・企業経営の実態は、どのような方法で把握し、評価出来 |
るか」を追求することは、本学会が社会に貢献することが出来る主要な役割と考えております。 |
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また私達は、その研究の成果を基に、組織・企業の活動が、如何に持続可能な社会構築に貢献 |
しているかを明らかにし、分かりやすい形で多くのステークホルダに伝える「格付」は、組織・企業と |
社会との間のコミュニケーションを深める上で、極めて有効な手法と考えて参りました。 |
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本学会では2002年度から3回に亘り、そのための格付手法を研究開発する一環として環境経営 |
格付を実施して参りましたが、2005年度においては、この研究成果を基に持続可能な社会の構築 |
に資する組織・企業経営のあるべき姿を「サステナブル経営」と称すると共に、これを実現する組織・ |
企業の経営を評価し社会に伝える活動を「サステナブル経営格付」として、新たな一歩を踏み出し |
ました。 |
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ここで私達は、次に掲げる経営を「サステナブル経営」と定義し、学会の希求する組織・企業経営 |
のあるべき姿と致しました。 |