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『環境経営学会のサスティナビリティをつくる』 吉橋 正浩

環境経営学会は学会である。当たり前の事だが、「学会」として組織を成長させながら継続させる事は容易な事ではない。私も社会人学生として博士課程後期の研究活動を行う上で必要な幾つかの学会に参加しているが、どの学会も会員減少の防止に腐心していると感じる。私の理解では、学会を継続的に運営していくためには、①学会の格を上げる。②そのためには、社会に貢献するような研究を実施し発表する。③そのためには、優秀な研究者を集める。④そのためには研究者に学会として高い価値を提供する。⑤そのためには学会の格を上げる。という学会のサーキュラーが構築されなければならないと思う。一応順番を付けたが、とっかかりが重要である事は皆さんもご理解頂けると思う。私見としてだが、会の格が高くない以上、名声も人気もない以上、③の優秀な学会員を集める事から始めるしかないと思う。発表会やジャーナルはその媒体でしかなく媒体のパワーは論文投稿者の数で決まると言っても過言ではない。まずは量を得なければ質も得られない。これも私案だが、その数を集める方法は大きく二つ、一つはどこかの学会に論文を投稿しなければならない学生にとにかく当学会への投稿を勧める。数を集めるなら会費は無料でも良いかもしれない。もう一つは研究費を助成する研究課題を出し研究計画書を集める。理想は企業から研究課題と費用を提供してもらう事だが、難しければ最初は学会の予算を使っても良いのではと思う。将来的には国際化や研究受託も必要だが、まずは人を集め、賑わいを作る事がサスティナビリティの第1歩なのではないかを思う(2023年8月16日)。